夫婦のコミュニケーションがうまくいかない理由。それは自分の常識のせい。

夫婦

”夫婦のコミュニケーション不足”

これを聞いて、「仲がいい夫婦なんだな」と思った人は、ほとんどいないと思います。むしろ夫婦関係を悪化させる原因になりますよね。

♥こんな方に読んでほしい

  • パートナーと話す時間が減った
  • 相手が自分のことをどう思っているかわからない
  • 相手にどう接していいかわからなくなってしまった

夫婦になったからこそコミュニケーションはより重要。でもなぜか、コミュニケーションが減ってしまいませんか?この記事では、その理由と、それぞれに合った克服法を紹介していきます。ぜひ、自分達の現状と照らし合わせて、読んでみてください。


1.コミュニケーションとは?

伝達・通信・交信など,情報が伝えられることをコミュニケーションという。そのうち対人コミュニケーションとは,人と人とをなんらかの心的メッセージを送受して結ぶことである。

コミュニケーションとは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)

このことから、”お互いの考えや感情を伝え合うこと”がコミュニケーションだと言えます。

”コミュニケーション”って言葉だけ聞くと、簡単なことだなって思いがちですが、本当に自分はコミュニケーションができていると思いますか?

人間って、生き物の中で一番コミュニケーションが下手だと思うんです。話せたり、文字があったり、手話があったり、点字があったり…コミュニケーションをする方法はいくらでもあるのに、自分の本当の思いは伝えられないですよね。もちろん私もその一人です。

それって人間が”考える力”や”感情”を持っているからだと思います。相手に伝えようと思っていることも、伝える前に自分の中に一度落とし込むんです。そして

「これって本当に伝えていいのかな。」

「これを言うと傷つかないかな。」

と、すぐに言うことをためらいます。それで結局伝えることは、自分本意の思考や感情で考えたことになってしまっていませんか?相手のためを思って伝えたことでも、最終的には自分に都合のいいように伝えてしまっているんです。

自分自身の考えや感情を”思う”ことは簡単です。でも、それを相手本意で”伝える”ことや相手の思いを”本当の意味で理解”してこそ、コミュニケーションだと思います。

2.夫婦がコミュニケーション不足になる理由

(第1章で、すごく大それたことを言ってしまったのを、とても後悔しています。本来のコミュニケーションの意味を考えると、そもそも結婚前も結婚後もコミュニケーション不足なんじゃ?と思ったのは私ですw

でも、結婚前の方が、”相手のことを知りたい”という気持ちは大きかったはず…。そういう体で読んでくださると嬉しいです。)

コミュニケーションは夫婦でなくても、人と関わる上で重要なものです。初めてその人と会う時”その人のことをもっと知りたい”と、進んで相手の考えや気持ちを理解しようとしたはずです。それが、夫婦になるとどうしてコミュニケーション不足になってしまうのでしょうか。

♥コミュニケーション不足になる理由

①夫婦関係のマンネリ化

②お互いの時間が合わない

③喧嘩が重なる

①マンネリ化

コミュニケーション不足になる1つの理由は、前回の記事で述べた夫婦のマンネリ化があります。マンネリ化については、そちらでも書いてますので、参考にしてください。


マンネリ化すると、”相手のことを知り尽くしてしまった感”って出ませんか?生活を共にして、相手の長所も短所もわかってきますよね。行動パターンも。一緒に生活することが長くなると、それらが全て出尽くしてきます。その人のそういう所が出るたびに、「あ、この人のこういう所、知ってる」と新鮮さがなくなるんです。それによって

何度も繰り返されるルーティンに嫌気がさす

ということが起きてくるのです。良い所だったらいいのですが、それが自分と合わないことや短所だったら、自分のストレスになります。私も

↑「うわー。またこれ出たよ。」と何度思ったことか…。旦那の場合はPCではなくスマホです。

でもそれが重なると、こうなります↓

もうその行動を見たくないとなってしまい、下手したら話したくないという気持ちになりますよね。ここからコミュニケーション不足になっていきます。

②お互いの時間が合わない

これは単純に、仕事や家事をすることで二人の時間を取れないということです。今は共働きの夫婦が多いと思います。もちろん、どちらかが働いているという家庭もありますよね。でもどんなパターンの夫婦でも、二人の時間をきちんと取るということって、なかなか難しくないですか?それは、結婚しても、仕事や家事など、それぞれ生活する上でどうしても崩せないリズムがあるからです。意識して取らない限り、きちんとした二人の時間ってないと思うんです。

そしてさらに、結婚してから夫婦の時間が取れなくなる要因があります。何かわかりますか?それは

”子供”

です。特に子供が産まれると、育児に追われていっぱいいっぱいになります。今は男性も育児休暇を取る人が増えてきましたが、産後に育児をするのはやはり女性がメインになってきますよね。まともに寝る暇もなく、一日中育児をし、体も心もボロボロという人が多いと思います。

私は育休中は上の画像↑のような状態でした。髪の毛はボサボサ、服はその辺にある適当なもの。子供が泣いているのに体も心も動かず、実際に画像のような体勢で部屋の隅にいた時もあります。毎日家に籠もりっきりで誰とも話すこともなく、赤ちゃんの泣き声しか聞いてないと、本当に頭がおかしくなるんです。そういう中ではおそらく、夫婦のコミュニケーションまで気が回ってきません。考えるのは

子供のことだけ


だからです。これはリアルな意見です。育児中は子供最優先、自分のことを考えるのは家族の中で一番後回しです。ホルモンバランスのせいもあって、そのように女性の考え方が変わってきます。もちろん、育児しているのが女性だけとは言いませんが、”夫婦のことより子供のこと”となる女性が多いと思います。それですれ違いになってしまう夫婦もいるでしょう。夫婦二人の時間がないというのもありますが、子供が産まれてすぐは特に、二人の時間以外のことをこなすことで一日が終わってしまうというのもあります。

産後関連の記事はこちらから↓


育児は、夫婦の感情に大きな影響を与えます。そちらは別の記事で書いてますので、そちらも合わせて読んでみてください↓

③喧嘩が重なる

喧嘩って何が原因で起こりますか?”お互いの意見が合わいないこと”や”相手の嫌な部分が見えてしまう”と起こりますよね。では、なんで意見が合わなかったり、嫌な部分が見えてしまうと喧嘩になるのでしょうか?

それは人間は

自分が一番かわいい

からです。

喧嘩があるのは仕方のないことです。お互い違う人間ですから、考え方が違うのは当たり前だし、それを相手にわかってほしいという思いもあります。

♥喧嘩を繰り返すとどうなる?

相手の嫌な部分がインプットされる

⇒自分の方が正しいと勘違いする

⇒相手のことを否定するようになってしまう

今まで自分の人生を生きてきたのは、自分自身ですよね。どんなことでも自分の考えで乗り越えてきたし、自分の中で自分の考えは正義な部分ってありませんか?なので、自分と合わないパートナーの考えが出たりすると、態度には出さなくても「え、それってどうなの?”」ってなると思います。それでまずは自分の常識を信じるんです。”相手の考えを尊重しよう”なんて言いますけど、特に喧嘩中は冷静でいられなくなることが多いですよね。

喧嘩が重なると、そう思うことが続き、パートナーを尊重しようとすら思わなくなってきます。否定に入ってくるわけですね。”相手は自分のことを分かってくれない”という思考になり、そこからコミュニケーションを取らなくなってくるわけです。

また、その喧嘩、義母が絡んでいる時ありませんか?義母との関係も、夫婦仲に大きな影響を与えます。そちらも合わせて知りたいというかたは、こちらの記事をご覧ください↓

また、欠けた部分を認める妥協することが、本来の夫婦です。それに関する記事はこちら↓



2.コミュニケーション不足を解消する方法

①”空気みたいな存在”の空気を新鮮なものに

マンネリ化を克服する方法については、別の記事で書いてますので、そちらを参考にしてください。

②時間は余るものではなく作るもの

お互いの時間を合わせるというのは、それぞれの夫婦に事情があるので、他人が口出しするのもな…と思います。実際に休みの日がほとんど合わなくて、1日の中で顔を合わせる時間すらないという夫婦もいるでしょう。

が!!!

いつの間にか

時間がないことを”当たり前”にしていませんか?

”当たり前”って決めつけてしまうと、どこかで諦めてしまって、時間があるのに勝手にないものにしていませんか?これに関しては言わせてください。時間は余るものではなく作るものです。コミュニケーションを取る時間すらないという人は、やっぱりその時間を作るしかないです。

♥時間の作り方

  • 1日の中で「この時間は一緒に過ごす!」という時間を決める
  • 二人でいるときにはスマホ禁止にする
  • 顔を合わせない日は電話で1日1回は話す

無理にとは言いませんが、1日に1回は話す時間は作るべきです。「別に話さない日があってもいいじゃん」と思うかもしれませんが、話さないとそれが当たり前になってきます。それで、話さなくても特に生活に支障がないので、もっと話さなくなります。それがコミュニケーション不足になるわけです。

ただ、今は便利な世の中になりましたよね。面と向かってコミュニケーションをしなくても、スマホがあればいつでも連絡は取れます。そういったものを、コミュニケーションの手段としてうまく利用するのも手です。でも実はこれが、コミュニケーションの障害にもなります。それは別の記事で書いてますので、そちらを参考にしてください。

時間の使い方って、日常化しているので、急に変えようと思っても難しいと思います。でも見直すことなら始められますよね。1日の自分の時間の使い方をもう一度考えて、ぜひコミュニケーション不足の解消を目指してください。

③”自分の正義”を崩す

第2章でも言ったように、今まで自分の人生を生きてきたのは、自分自身ですよね。なので、表には現れなくても、自分の中で自分の考えは正義”だと信じてる部分もあると思います。自分の考えや意見が一番と思って当然なんです。

一人で生きていくなら、それでいいと思うんです。でも結婚生活にはパートナーの存在が欠かせませんよね。一緒に過ごす人がいれば、自分の生活の中にも、相手の考えや思いが含まれてきます。相手は自分とは全く違う別の人格です。考えや思いも違うので、意見を一致させようとするほうが難しいはずです。

どうすればよいかというと

二人で”新しい正義を作り上げていく”

と考えるんです。

なんか壮大な話になってきたなと思うかもしれませんが、やることは簡単で、”お互いの妥協点を見つける”ということをしていけばいいんです。

例えば

♥脱ぎ捨てられた服

旦那さんの正義⇒「今リビングにいるから洗濯機のところまで持って行くのは後ででいいや。」

奥さんの正義⇒「なんで脱いだ服を床に置きっぱなしにするの?すぐ洗濯機に入れればいいのに。」

これはどちらもそれぞれの正義なんです。それで今まで生きてきたわけですから。この状況だと、大体旦那さんが注意されますよね。でも旦那さんにとっては、それが当たり前なので「え?なんで?」って思うわけですよ。それであまりにも注意されるから喧嘩になるんです。

だから妥協点を作りましょう。お互いに”これだったらまぁいいかな”と思える条件を作ります

♥脱ぎ捨てられた服を入れるカゴを設置する

旦那さんの妥協点⇒「カゴに入れるのがちょっと手間だけど、洗濯機まで行かなくて済むな。」

奥さんの妥協点⇒「本当はすぐに洗濯機に入れてほしいけど、脱ぎ捨ててそのままよりはマシかな。」

黄色のマーカーの部分が妥協点で、赤のマーカーの部分が妥協することで出てくるメリットです。

完全に、100%、相手の正義に合わせる、自分の正義に合わせてもらうというのは無理です。それこそかなりの時間をかければできるかもしれませんが、すぐにというのは厳しいと思います。だから妥協が必要になるわけです。

また

妥協したことは絶対に守ること

が大切です。上記の例だと、時間が経つにつれて、旦那さんがカゴに入れなくなったり、奥さんがやっぱり洗濯機に入れてほしいと責め立てたりするのは、さらなる喧嘩の原因になります。ずっと守れるような妥協点を作ることも重要かと思います。


これは旦那育てにも役立ちます↓


愛され夫になるためのポイントはこちら↓



3.まとめ

第1章で述べた通り、人間は一番コミュニケーションが下手だと思います。それはこの記事を書き終える今でも、考えが変わりません。でも、コミュニケーションが下手だからといって、それをするのを諦めてしまっていいのでしょうか?やることすらせずに、”できない”方にチェックをしてしまっていいのでしょうか?

夫婦間のコミュニケーション不足は誤解を招き、感情的な距離を生むことになります。コミュニケーションが下手だからこそ、不足しているからこそ、それを大切にして、お互いのことを理解しようとする気持ちが大切です。

より良いコミュニケーションは、コミュニケーションをすることからしか生まれない

と思います。お互いに譲り合う、尊重する気持ちを持って、もう一度パートナーと接するきっかけになれば嬉しいです。




コメント

タイトルとURLをコピーしました