全治半年の交通事故に遭ったのと同じ
これが出産後の女性の体の状態です。これを聞いて、あなたはどう思いますか?
♥こんな人に読んでほしい
- 産後、妻が家事をさぼっている
- 妻が、産後性格が変わったようだ
- 仕事で疲れてるのはこっちなのに…
上記のように思っている方、その考えは間違いです。
この記事では、そのように考えている男性へ向けた記事です。産前産後と、女性の体がどう変化するのか。また、その体の変化と環境の変化により、女性の気持ちがどのように変わるのかを紹介します。
出産は、人生の中でも、女性の体に変化をもたらす大きな出来事です。そういった変化に女性自身も戸惑います。そして、それに寄り添わず突き放すような態度を取る男性は、はっきり言ってパートナー失格です。考えを改めてください。そして、そのような考えが夫婦関係を悪くしているということに気づいてください。
また、これから出産を控えている方、出産を終えた方、旦那さんに産後の状態を知っておいてほしいという方も、ぜひ参考にしてください。
私が体験したことも含めて書きますので、主観的になってしまう部分もあるかと思いますが、読んでいただいて何かに役立てていただけると嬉しいです。
産後の心構え・サポート術に関する記事はこちら↓
また、育児関連の記事や、旦那育てに関する記事もありますので、そちらも合わせて読んでみてください↓
★夫婦間の悩み、知っておきたいこと、期間限定・無料でご相談に乗っています。
1.産後の女性の体の状態
もう一度言いますが、産後の女性は
全治半年の交通事故に遭ったのと同じ
です。よく”出産は命懸け”って言いますよね。本当にそうなんです。出産日まで母子共に問題なかった人が、出産中急変して命を落とす場合もあるんです。なので、”妻が家事をやらない”などどうこう言う前に、まず無事に今、家族全員が一緒にいられることを感謝しましょう。
♥産後の女性の体の状態
- 胸が張って痛い
- 悪露が続く
- 恥骨が痛くて歩くのがやっと
- 骨盤ガタガタ
- 寝不足 etc…
主に挙げられるのは、上記のものです。ただこれも、人によって様々なので、そのままを捉えないでください。
また、産後時間が経つにつれて、症状が悪くなってしまう場合もあります。
胸の張り⇒作られる母乳の量が赤ちゃんの飲む量を上回っていたり、赤ちゃんがうまく母乳を飲めなかったりすると、母乳が胸に溜まってしまい、乳腺炎になってしまう。
悪露⇒産後、胎盤が剥がれた部分からの出血。時間と共に、量はだんだんと少なくなるが、家事などをして無理に動くことを続けると、大量出血を起こす場合がある。
骨盤の歪みがひどくて骨盤ベルトが手放せないし、恥骨の痛みは自然に収まるのを待つしかないし、収まるのがいつかもわからないし…。寝不足はこの先しばらく続くだろうし。
こういった体の不調を抱えながら、家事育児をしなければなりません。仕事復帰が早い方は、仕事もこなしてますよね。それを念頭に置いてください。
2.産後の女性の気持ちはどのように変化するか?
(1)ホルモンバランスの変化による影響
妊娠出産すると、ホルモンバランスが大きく変化します。そうすると、今まで気にしなかったようなことも気になるようになり、色々なことに敏感になります。
♥産後の女性の気持ち
- 子供を誰にも抱かせたくない
- 自分の子供でかわいいはずなのに、かわいいと思えない
- 旦那に対してなぜかイライラする
マタニティーブルーやガルガル期って聞いたことありませんか?それがこれです。理由もなく悲しくなって涙を流したり、気持ちが落ち込んだりします。旦那にきつく当たってしまったりもします。でもやりたくてやってるわけではないんです。自分でもこの気持ちの変化についていけてないんです。それをいかに
受け止めてあげるか
が大切です。
これができるか、できないかで、コミュニケーション不足↓
にならなくて済んだり、マンネリ化↓
を回避できるようになります。
また、ホルモンバランスの変化は、妊娠中からありますよね。ホルモンバランスの変化も含む妊娠中の壁の乗り越え方も、別の記事で書いてますので、そちらもご覧ください↓
(2)環境の変化による影響
お腹の中に赤ちゃんがいたとは言え、産前は自分一人の時間が取れたり、比較的自由に時間を使えていたと思います。
でも出産って、産んだら終わりではないですよね。産んだ瞬間から育児が始まります。入院中は、産院の手助けがあると思いますが、それでも母乳をあげるのは自分だし、赤ちゃんが泣けば眠くても起きてお世話をしなければならない。全部子供に合わせた時間を過ごすことになります。そういった環境の変化で、落ち込む人が多いです。
また、きっと
育児はもっとキラキラしたものだと思ってた
と思う奥さんもいると思います。愛する人との子供を産んで、家族みんなで幸せなキラキラした生活を送る”はず”と思って、妊娠期間を過ごしていた奥さんも多いはずです。でも正直、キラキラした生活はほとんどありません。私も今、産後すぐの生活を振り返ってみると、辛いことのほうが多かったと改めて感じてます。
「こんなはずじゃなかった」
「他の人はうまくやってるのに、なんで私だけ…」
そういった妊娠前とのギャップによっても、産後は不安定になります。
これが、続くと、子育てにおける夫婦間の感情にも影響が出てきます。そちらも合わせて読みたい方は、参考にしてください↓
3.女性の体と気持ちの変化が、夫婦の恋愛感情をも変化させる
第1章、第2章で述べた変化って、女性だけの問題と思っていませんか?それが違うんです。それが夫婦感情にまで影響を及ぼします。
(1)体の変化による影響
- 自分の体を正常に保つことで精一杯
- スキンシップをしたくない(セックスも含め)
子供を育てるには、それをお世話する人が必要ですよね。女性は本能的に”それは自分しかいない”みたいなものが備わってる気がするんです。なので、自分が体調を崩すわけにはいかないと思い、今のボロボロの体でも、その中のベストな状態を維持するようになります。
そんなところに、旦那さんがセックスを迫ってみてください。
「色々なところが痛いのに無理」 「あー私の体のことを考えてくれてないんだな」
となります。拒めば旦那さんは不機嫌になり、それが続けば夫婦関係を悪化させる原因になりますよね。これなんです。女性の体の変化が及ぼす影響は。
そうならないように大切なことは、奥さんの体を
奥さんだけの体と思わないで、いかに自分のことのように考えられるか
です。
愛され夫になるためのポイントはこちら↓
(2)気持ちの変化による影響
- ホルモンバランスの変化により旦那に当たってしまう
- こんなに大変なのに分かってくれない
ホルモンバランスの変化で気持ちが沈んだり、悲しくなることは仕方のないことなんです。イライラして旦那に当たってしまうのも。でもそんな自分を責めてしまう人もいます。理由もわからず当たられた旦那さんは、それが続けば嫌になりますよね。
また、産前産後の環境のギャップ、産んでいきなり育児が始まり、それは想像してたキラキラしたものとはかけ離れたもの。
「こんなに大変なものだとは思わなかった」
と思う人がほとんどです。私は実際に、上の画像と同じような顔をして子供と一緒に泣いた時もありますw
私は家にいてもこんなに大変なのに、旦那は同じ大変さが分からない。仕事は大変なのはわかる。でも、仕事とはいえ外に出て、色々な人と話せるのがうらやましい。
というように、大変という思いが羨ましさに変わるんです。
これです。旦那を羨ましく思うようになると危険です。それが夫婦関係を悪化させることになってしまいます。
大切なのは、男性も女性も、産後の女性の体を前もって理解して、
「そういうものだ」という考えを強く持っておく
こと、また
気持ちを口に出して伝える
ことです。女性でも、産後はこうなるものとわかっていない人もいます。それで自分を責め続け、気づいたら産後鬱になっていたという人も少なくありません。一番いい回避法は、前もって理解しておくということです。
ただ、それを知らずに出産を終えた人、知っていても気持ちがついていかない人もいますよね。そういう人は、今自分がどんなことでイライラしてるのか、何で困っているのか、気持ちを伝えちゃいましょう。その方が旦那の理解度も上がります。旦那さん側は、気持ちを聞いて一緒に考えてあげてください。それが、夫婦関係が悪化しないで済む、一番いい解決法だと思います。
産後すぐは気持ちの薄れが出やすいです。それが長引くと、関係が元に戻らなくなってしまう可能性もあるので、そうなる前に、色々と対応ができると良いです↓
4.大切なのは…
産後の夫婦間の感情には、女性の体と気持ちの変化が大きく関わっていることを述べました。
この記事では、女性の気持ちに焦点を当てて紹介しました。「おいおい、旦那側の気持ちはないがしろかよ」と思った人もいるかもしれませんが、産後の夫婦の関係性を築くには、もちろん男性の気持ちも大切だと感じます。ただ、
両方の気持ちが揃っているからこそ、いい夫婦関係がそこにある
と思っています。
上の画像、飛行機が5機揃って飛んでいて、より綺麗に見えますよね。楽器の演奏も、ドラマでの俳優たちの演技も、揃えば揃うほど綺麗になるし、より良く思えますよね。それと同じです。
どちらかがどちらかを、羨ましがったり蔑んだり妬んだり…。このように、気持ちに偏りが出てしまうと、関係性にも偏りが出てしまいます。どんな時でも、同等な考え・立場であるからこそ、いい夫婦関係は成り立ちます。
だからこそ、産後に精神的に不安定になる女性の気持ちに寄り添うことが大切なんです。奥さんの辛いこと全部を理解することは無理です。でも辛いことを分かち合うことはできます。目の前で辛い苦しい思いをしているのは、あなたの大切な人ですよ。今からできることを、少しでもいいからやっていきましょう。
コメント